恋ってよんでもいいですか？
彼は「危ないから」って言って私が住んでる一人暮らしのマンションまで送ってくれた。


そして「トイレ貸して」っていう彼に私は「いいよ」って言って丁寧にトイレの前まで案内して、お茶の準備までしようとした。


トイレから出てきた彼は今度はシャワーを浴びたいと言い出した。


さすがにいくら恋愛に疎い私でもここで気づいた。


もしかしてこれは。。。。


「あ、あの…シャワーはちょっと」


「え？シャワーしなくていいんだ？でも俺汗かいてるよ？」


やっぱり！！！！


彼は私ににこやかな笑顔を向けた。


「ヤッ！！そうじゃなくて！！私、そんな気ないですから！！」


慌ててそう言った瞬間、彼のにこやかだった顔は、みるみるうちに、笑顔を失い、冷やかで、不機嫌な顔に変化した。


「は？今更何？この状況で断んの？ありえねーだろ？」


「あの、私のこと好きなんですか？」


「はぁ？何言ってんの？うぜぇ」


そう言って私を睨む彼


怖かった。


怖くて怖くてこの状況をどうやって切り抜けたらいいのかわからない私は、もう泣くしかなかった。


幸い、私が泣いたことで彼はあっさりあきらめ、


「意外に重いのな、もっと軽くつきあえると思ってた」


って言って鼻で笑い、軽蔑の目で私を見ながらスタスタと玄関から出て行った。


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