恋ってよんでもいいですか?
「フッー・・・・」


隼人くんは、大きなため息をついて、私の背中に腕を回した。


そのため息に一気に不安が増した私はそっと顔をあげてみる。


でも、そこにあったのは、私が不安に思ったような呆れた顔でもイヤそうな顔でもなくて、


熱い目で私を見つめる顔だった。


「わこちゃん、ダメだよ、また抱きたくなる・・・」


「え?」


「ダメ…かな?」


隼人くんの少し躊躇したようなその言葉と低い声に私の身体は熱くなった。


「…ダメ…じゃないよ」


ゆっくりと隼人くんが私に覆いかぶさる。


でも目に入ったのは眉を寄せ目を閉じた隼人くんの顔


隼人くん?




< 49 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop