恋ってよんでもいいですか?
しばらくして隼人くんがバスルームから出て、昨日みたく濡れた髪のままリビングに入ってきた。


やっぱり、カッコイイ。


「わこちゃんも入ってきたら?」


ボーッと魅とれてしまっていた私に隼人くんが不思議そうに首をかしげていた。


「あ、うん。あの、このTシャツ、借りてていいのかな」


遠慮がちに聞いた私に隼人くんは優しく笑った。


「うん。あー、なんか嬉しいかも…好きな子が俺のもの身につけてるのって…なんてな」


そう言い放して隼人くんはキッチンに行ってしまった。


私の胸はまたキュンとなり、温かいものが胸いっぱいに広がっていく。
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