恋ってよんでもいいですか?
「俺の部屋のカギ。持ってて」


「・・・・いいの?」


あまりにもびっくりして声が震えた。


「わこちゃん、俺の彼女だろ?」


隼人くんはそう言って私の頭の上にポンと軽く手を載せて笑った。


私は、下唇をギュッと噛み、それをしっかりと握りしめた。


隼人くんの彼女


隼人くんの彼女のしるし


隼人くんが初めて与えてくれた彼女という場所


大事に


大事に


ずっと大事にしようと思った。


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