恋ってよんでもいいですか?
私の恋とよんではいけないような過去の恋の話をちゃんと知ってる麗ちゃんは、私と隼人くんのことを「良かったね」って言って優しく笑ってくれた。


恋してる、彼氏いるんだ、って堂々といえることは


くすぐったいような、気恥ずかしいような、でもやっぱり嬉しくて



「そんなわこがずっと見たかった」


麗ちゃんがすごく優しく笑うから、私は麗ちゃんにすごく心配されてたんだと、改めて感じた。


「麗ちゃん、心配してくれてたんだね?」


「当たり前じゃん。わこ、かわいいのに、心が痛んでるせいで損してるから


損得の問題じゃないのわかってるけど、早くそんなわこの心、癒してくれる男の人に出会えるといいな、ってずっと思ってて…


私じゃ無理だから、恋の傷を癒すのは…」


麗ちゃんが、涙声で一生懸命話してくれた。


「ごめんね、ありがとう、麗ちゃん」


私も、麗ちゃんの涙につられてしまう。




< 57 / 257 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop