恋ってよんでもいいですか?
ベッドに仰向けになったまま耳をすましてみても


リビングからは何の音もなく


エアコンの音がかすかに聞こえるだけだった。


もう帰ったのかな?




「もう少し、眠って」



隼人くんはさくらさんのことは何も言わず何も聞かず私の頬をそっと撫でた。


私はそのまま、その言葉に甘えた。


瞼の裏に隼人くんの優しい顔を焼き付けたまま目を閉じた。
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