夢ごこち
60秒間
「じゃぁな」
しんくんと別れて、
あたしとりょうくんは
あたしの家に向かった。
なんだか空気が重い…
りょうくんの様子が
さっきと違う気がする。
あたしたちは一言も
話すことなく、あたしの
自宅前に着いた。
「あたし、ここのマンション
だから。りょうくん送って
くれてありがとう。」
「……………」
「どうかした?」
「あのさ……、
また会ってくれるか?」
「…いいよ。」
あたしは、深く考えず
ただりょうくんなら
仲良くできるかなと
思って軽く返事をした。