マイティガード
スイッチ・オン
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昨晩殺人事件があったというのに、翌朝目覚めたアネリは清々しいくらいの快眠を味わった気分だった。
気付けばベッドの中にいたし、窓の外からは爽やかな朝陽が差し込んでいる。
目をこすりながら、顔を窓の反対側に向ければ、
「おはようございます、お嬢様。」
相変わらずにこやかなパーシバルが朝一番の挨拶。
アネリは「うん」と答えてふかふかのベッドから降りる。
室内はいつも一定の温度に保たれているはずなのだが、今朝は少しだけ肌寒く感じた。
「お嬢様、昨晩の事件についてトレイシー警部からお話があるそうです。
朝食を召し上がってから一階の監視室にお越しいただきたい、と。」
「あ、そういえば起こってたわね事件。忘れてた。」
昨日とは一変し、軽くひどいことをつぶやくアネリにすら、パーシバルは微笑ましい眼差しを向ける。