マイティガード
パーシバルは後ろから画面を覗き込み、そこに映る流線型のボウガンの画像をじっと見て、
「確かに同一でございます。
リトル・レッド社は15年ほど前から銃器や弾薬を中心に生産しておりますので、ボウガンなどの火薬を使わない武器は種類がさほどありません。」
補足付きで、アネリの質問に答えた。
アネリはふむふむ、と頷き、ボウガンのページを読み進める。
「“これは戦争目的にはあまり用いられていない。
しかし、会社が狩猟用に開発したと公言しているにも関わらず、19XX年に南米で起こったテロ事件では武装集団の半数にこれが配分されていた。”」
そこまで淡々と読み上げ、アネリは嫌そうに眉をひそめる。