マイティガード
パーシバルは痛感する。
お嬢様がいなくなった途端、彼は自分を見失ってしまった。
変わりに溢れ出す、寂しさ。
オドワイヤーは震える唇を開き、
「…………お前、は……、おじょう様、の、ためにある…!
…自分じしんを、ゆ、優先、するな…っ!
何があ、あっても…!お嬢様を、護る、ことを…第一に考えろォ…!!」
嗚咽と吐血混じりに、そう命じた。
「……先生………。」
最後に、
「……できる、とも……!
そう、で、なければ…!
お前は…、そう“つくられた”のだ、から……っ。」
パーシバルの服を掴んでいた手は、
やがて力無く床に下ろされた。