マイティガード
閉め切られた医務室の扉を、
「んっ!」
体当たりする勢いで押し開けると、
「…っ、パーシバル…!」
そこには、横たわるオドワイヤーの傍らに座り込み、苦しげな表情をする彼の姿があった。
アネリの声に反応し、パーシバルは顔をゆっくりと声のほうへ向ける。
「………あぁ…、お嬢様…!」
彼の苦しげな表情は、みるみるうちに和らいでいった。
アネリは、オドワイヤーの遺体を見て体を強張らせたが、その脇をすり抜けてパーシバルの傍へ寄る。
「パーシバル、無事?
何があったの?誰がやったの?」
微かに返り血を浴びたパーシバルの顔に触れれば、パーシバルは心底安心したように目を細める。