マイティガード


だから自分の無意識の言葉がきっかけになったということも有り得るのだ。



「例えお言葉が犯人のきっかけになったとしても、それはお嬢様のせいではありません。

それよりも今は次の奇襲に備えましょう。残るは二日…。
ということは……、」


パーシバルはその“二日”の意味を言うのを躊躇う。

なぜなら、予告された時間が少なくなってきたということは、



「ええ、そうね。
そろそろあたしが狙われそうな気がするわ。」



アネリは意外にも平然と答えた。


残る二人の犠牲者のうち一人は、アネリで間違いないだろう。

もう一人は………、


「…ねえパーシバル、まだ“今日一日”は終わってないけど、約束を破らせて。」


「…?」


アネリは、パーシバルを見上げて言った。



「ゆっくり療養しないで。
今からはもう、あたしの傍を離れないで。」



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