マイティガード


彼のためを思って、仕事をするなと命じたのは自分。

そのせいで結果オドワイヤーの死地に立ち会わせ、彼の心を傷付けたのも自分。


本当は分かっていたのに。
パーシバルの役目はいついかなる時でも、アネリの傍を離れないことだと。



「その代わり“無茶しない”って約束は、ちゃんと守るから。」


アネリは薄く微笑んだ。



「…あたしにはあなたの怪我を治す力も、あなたを護れる強さもないけど、

足手まといになるのはいつものことだけど…、」


―――でも、



「あたしはやっぱり、パーシバルと一緒にいたいの。」



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