マイティガード
屈託のない笑顔だった。
パーシバルの視線は、その輝く少女ただ一人に注がれる。
「………お嬢様………。」
―――つい最近まで、あんなにお小さく、か弱くていらしたのに……。
いつの間にこんなにたくましく、そして美しくなったのだろう。
毎日毎日、彼女の成長を一番近くで見てきたはずなのに、
今のアネリはとても眩しい。
小さくても大きな輝きを放つ、ガーネットの宝石のように。
―――ああ…そうでしたね…。
パーシバルは再確認する。
自分が本当に護るべきはこの方だ。
旦那様の命令や、与えられた使命も関係ない。
自分はただ、この女性のためだけに命を捧げよう。
そして願わくば、永久にこの女性の傍にあり続けたい。
―――はい。光栄でございます。もちろんでございますとも。
―――私の大切な大切な……
「ただ一人のお嬢様。」