マイティガード
何はともあれ犯人が予告した期間も今日で最後。今日を乗り切れば、やっと解放される。
疲労困憊していた警官達や使用人達も最後の力を振り絞り、仕事に専念していた。
そして、そんな最後の日、
「…天候は晴れ、やや雲あり、風はなし。外部からの狙撃には絶好の天気です。
館を巡るすべての通風孔は見張られており、もう有毒ガスを流す手は使えません。
残るは我々で、日が変わるまでアネリさんの身柄を護りきるだけです。」
マドック刑事の号令で、アネリの堅固な護りが完成した。
場所は別荘の最上階で、窓がひとつだけしか設けられていない部屋。
カーテンの代わりに暗幕がしっかりと閉められ、外からの狙撃を防いでいる。
部屋の外では増員し4名の警官。
そして室内ではパーシバル、バネッサ、マドック刑事の三人がアネリの身を固めた。