マイティガード



急ぎドアを開けると、外に控えていた警官達が入れ替わりに部屋へなだれ込んできた。

全員銃を構え、防弾チョッキも着込んでいる。
中には長い狙撃銃を構える者もいた。


「マドック刑事っ、奇襲ですか…!?」


「ああ、窓の外にまだいる!
応戦しろ!」



部屋の外へ逃げる際、


「…………。」


アネリはちらっと振り返った。



血の海の中に横たわるパーシバルの姿をじっと見つめて…、



「早く!こっちです!」



マドック刑事に手を引かれ、
アネリは廊下を一直線に走り出した。


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