マイティガード
―――結果的にテロに関与した人間のほとんどが逮捕―――
―――この時代には主流であった方法で死刑や公開処刑―――
―――電気椅子、銃殺、毒殺、もっとも無惨な方法として、武装集団自身が所持していた武器を使っての射殺―――
「テロ事件の関係者のほとんどを政府が残酷な方法で処刑した、通称『狂犬事件』。
その処刑の順番が、今回の予告殺人と同じだったわ。
まず表向きの死刑として電気椅子にかける。
それでも生き延びた人達は4つのグループに分けられて、一部はボウガンで射殺し、一部は銃で頭を撃ち、一部はガス室で毒殺、そして最後の一部は軍隊の銃の練習の“的(まと)”として無数の銃弾を浴びた…。」
口にするのも恐ろしい事件だ。
アネリの心には負担がかかりすぎる。
パーシバルが次の言葉を代わろうとしたが、アネリはそれを止める。