マイティガード


愛しいアネリからそう問われれば、彼の答えはひとつしかない。



「もちろんでございます。

光栄なのです。
こうして私が、お嬢様のお傍にいられる瞬間すべてが。」



真っ直ぐで、嘘も曇りもない言葉。

アネリは照れ臭そうに小さく笑い、一度は顔を背ける。


「えへ…。
うん…、うん、そうよね。
パーシバルならそう言ってくれるわね。」


今まで何度も言われてきた言葉を、アネリは今やっと本当の意味で理解できた気がした。


「…ふふ…。他の使用人は誰も言ってくれないから。」


< 347 / 352 >

この作品をシェア

pagetop