マイティガード
「大丈夫よ。
だって愛情深い人間がいる限り、戦争が無くなるなんて有り得ないもの。」
大切な娘のために人殺しに手を染めかけた人間がいる。
大切な少女のために多くの殺人を犯した人間がいる。
一番厄介なのは私利私欲の殺人ではなくて、誰かのための殺人。
「…………なるほど。」
パーシバルはなんだかひどく納得した。
なぜなら、自分はその言葉の根拠を説明できるから。
「ならば私も、お嬢様がご存命の限り侵入者を殺す事を厭わないでしょうね。」