危険なスキ ~不良くんのお気に入り~
別行動をとる、というのは本気みたい。
あの時、私を守るって言ってくれたのは何だったんだろう?
何が急に西園寺くんの心境を変えてしまったのかな?
私は混乱するばかりだった。
それからは、西園寺くんと大した言葉を交わす事もない毎日が続いた。
嘉川くん達も、私になるべく関わらない様にしているみたいだった。
「あーお腹すいた!ね、コンビニで肉まんでも買って食べない?」
部活帰りに仲間の1人がそう言って、みんな賛成する。
「私ピザまん~!」
「私はカレーまんっ」
次々と商品名をあげながら笑い合う。
とても平和な日常を過ごしていた。