危険なスキ ~不良くんのお気に入り~
私は何も出来なくて




―――あれ?ここどこなんだろ。


ぼんやりと目を開けて見えた景色は、薄暗い部屋。

何だか、ソファーみたいな所に寝ている感触がする。

腕が後ろで固定されているみたい。



そのうち頭がはっきりしてくると、今の状況に至るまでの事を思い出してきた。



そうだ、私……さらわれたんだ。



―――それは、朝の登校時の事だった。



 
< 34 / 251 >

この作品をシェア

pagetop