キミの隣で想うコト
体温計を脇に挟んでぼーっと待つ。

確かに、なんだか身体が重たいような気がしてきた。

頭も…痛いような。



-ピピッピピッ-


体温計が鳴った。



"37度8分"


あれ…軽く熱あるじゃん。


「何度?」
千明が覗きこむ。

「熱あるじゃんっ!大丈夫?」心配そうに見てくる。

「うん…ぼーっとするだけで、身体だるいくらいだから大丈夫。」

「でも…今日やめてもらうように言うわ。」

「何言ってんの!来てもらっていいから。杏はおとなしく寝そべっとくし。ねっ?」

「でもなぁ…。」

「大丈夫ったら大丈夫!あと30分くらいで来るんだし、ドタキャンは悪いしょ。」

「うん…。辛くなったら言うんだよ?」

「はいはい。」


私はメガネをはずし、テレビの前で横になった。
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