キミの隣で想うコト
-ピンポーン-


チャイムが鳴る。

「ん?来たか。」
私は重たい身体を一応起こした。千明に借りたカーディガンを羽織って、おとなしく座った。


「はーい。」
千明が玄関に出ていく。

ドアが開く音に続いて、靴を脱ぐ音が聞こえてくる。



あれ…?
なんか賑やかだなぁ。
一人分ではない音だった。



「お邪魔しまーす。」

千明に続いて部屋に入ってきたのは、知哉。


メガネをはずして、私の視界はぼんやりしていたが、バイト終わりにしてはやけに元気だということが、知哉の声で分かる。



「お邪魔しちゃいます…。」


ん?



知哉に続いて、知らない2人が入ってきた。
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