キミの隣で想うコト
あれぇ…誰だ?

ぼんやりしてて、余計分からない。

多分、私の知らない人。


「杏どしたの?寒いん?」

私の顔を見るなり、顔の赤さに気付いた知哉が声をかけてくる。

「ん~軽く熱出た。」

「大丈夫なんか?」

「大丈夫だよ。杏は一人おとなしく座ってるんで、気にしないで。」そう言って笑う余裕はまだあった。

「皆余ってるスープでも飲む?風邪気味の杏奈用の残りだけど。(笑)」
千明が笑いながら皆に聞く。

「俺飲む!」いちばん即行で答えた知哉。
それに続いて、残りの二人も「もらいます。」って小さく返事した。

「温めるから座って待ってて。」
そう言って、鍋に火をかけ始めた。


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