キミの隣で想うコト
「出来ました~。」
千明がそう言って、人数分のスープを持ってくる。

「お~うまそっ♪」
知哉の嬉しそうな顔!あまりにもわかりやすくて、私は心の中で笑ってしまう。


皆で、たわいのない話をして盛り上がった。


一応会話には参加していたが、私はこの日皆で話した内容をよく覚えていない。


熱のせいで、頭が重たかったし。

裸眼で過ごしていたからぼんやりした視界だった。


そんな中覚えていたのは、知哉がとても楽しそうに笑っていたこと。

千明がそれと同じくらい、笑顔だったこと。

隼人が具合の悪い私に沢山気を使ってくれたこと。

駿は…特にあまり話さなかったけど。

やけに甘くて、いい匂いがしたこと。

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