キミの隣で想うコト
「ソースも買ったし、あと何いるべ?」

洋介がカートを押しながら皆に聞く。

「そりゃあビールっしょ♪」
当たり前とゆう笑顔を見せて、知哉が言う。

「ビール好きだね~。」

「当たり前!杏は何飲む?」

「チューハイでいいや。あっあと烏龍茶。」

「俺もビール♪駿もビールでしょ?」

「うん。」


なんか結局飲みだなぁ。でも、飲みたい気分だしいっか。


「あっ珍味も買わなきゃじゃん~。」

「バカ。タコ焼きパーティーでしょうが。」

相変わらず洋介は馬鹿っぽい。


「あっ今細かいのないから、最初杏が払っといていいー?後からもらうわ。」

「オッケー。」


レジで精算を済まして、袋に詰めていく。


ん~なんて重たいんだ。この飲み物のせい。


「なにやってんの。はい。」

え?

軽々と袋を私から取る。

「駿~助かるわ。」

「当たり前でしょ。女には重すぎ。はい、そっちも。」

もう片方の手も差し延べてくる。

「いやっこっちは軽いから全然平気だよっ。」

「いいから。」

手を引っ込める様子もなく、私は遠慮がちに袋を渡した。

「…ありがとう。」

「いいえ。」


口数は少ないけど、いい奴じゃん!


見た目は力なさそうなのに、やっぱり男なんだな、と思った。
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