キミの隣で想うコト

授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。

「はぁ~。」

「おっきい欠伸~。女の子なんだからちゃんと手で隠しなよ。」
千明が私の横で笑いながら見てくる。


「だって眠たいも~ん。」
授業の内容が頭にほとんど入っていないのは、授業中ほとんど寝てしまっていた証拠だ。

午後の授業は本当に眠たい。こんなに暖かい陽射しが窓から入ってくるのに、眠気に負けないでいるのは容易じゃないと思う。

ましてや、千明みたいにしっかりノートをとっているのは、不思議で仕方ない。



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