キミの隣で想うコト
英成の手が腰に移動した。


-ガクン-

助席の椅子が倒された。


上に覆いかぶさるように英成がいる。

下から見上げて、私のすぐ近くにはネクタイが見える。

そして…英成の顔。


「杏奈…。」
首筋に温かい息を感じる。


やだ…気持ち悪い。

「やめてっ!」
咄嗟に大きな声が出た。
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