キミの隣で想うコト
「えーっとぉ…」

「ん?」

私は話のネタを頭で探す。

「あっ!じゃあ質問いーい?」

「質問?いいけど…なに?」


「あ、あのさぁ…えと…駿って淋しいときはどうしてるの?」


私は今の自分を肯定したくてその質問をぶつける。

やばっ…いきなりすぎたかな。


「ん~……。」

なにやら考えている様子だ。

「友達と遊ぶとか、友達んち行くとか…かな。」

「そうなんだぁ。」
私が肯定されるような答えではなく、やっぱりかぁと落ち込む。


「杏奈は?」

「ん?」

「杏奈は淋しいときどうしてるの?」

えっ……

聞き返されるだなんて。やばい、予想してなかったよ。

私は動揺してしまう。

自分を誘ってくれる男と食事してた…なんて言えるわけがない。


「あ~駿と同じかな。友達にべったり甘えさせてもらってます。」

嘘ではない。
でも隠した事実が、私を気まずい思いにさせた。

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