キミの隣で想うコト
「千明~ノートお願いします。」
軽く手を合わせて、いつものように頼んでみる。


「また~?」
もぉ…と呆れた声を出しながらも、千明はいつも貸してくれる。

「はい、これ。」

「ありがとう~。購買でジュース奢ります。」

「いいよ別に~。」

「えっ本当?千明、私の神だわ~。」

「なに言ってんの。大袈裟だし。あっそのかわり…。」

「そのかわり…?」

「今日夜うち来てっ。」

「なぜに?」

「なんでも。」

「ふ~ん。まぁ…言われなくても行くつもりだけどね。(笑)」


私は千明の家にいることが多い。
一人暮らしをしているくせに、あまり自分の家には帰らない。
学校からバスで10分の距離に私の住むアパートがある。

千明の住むアパートは、学校から徒歩5分。

自然と千明の家に入り浸ることが増え、泊まってばかりだった。



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