あなたに届きますように…。上
斜めの角度もどんどん急になって

どんどん高い所に昇ってく…

歌を歌って楽しいし気分だった私と恵美子

だってけど、さすがに高さにビビりだして

恵美子「やばくない?高いよ」

私「落ちるやん」

そりゃ登ったら落ちるのが当たり前

分かり切っている事をひたすら

叫び続けていた。ジェットコースターは

頂上まで登り、私たちの叫び声と

一緒に長い長い下りを猛スピードで

落ちて行った。私と恵美子は

「キャー」のくり返し。日頃でないような

高い声があり得ないくらい出てた

やっと終わって震える足でゆっくり

ジェットコースターから降りて

私と恵美子は半泣き状態。目に涙を浮かべながら

ロッカーに続く階段を降りていた。
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