あなたに届きますように…。上
少しの沈黙を破ったのは卓だった

「誕生日プレゼントは?」

バレンタインになる前、卓は誕生日でのんが卓に

「そのガムくれたら恵美にキスするよう言うとく」

って言ったらしくて、卓はそれを待ってる

でも私は恥ずかしいから咄嗟に

「卓がしてよ」

卓も驚いたのか沈黙になる・・・

まるで時間が止まったみたいで心臓がうるさかった。

たくが「抱き締めてからでいい?」

私は頷くことしかできなかった

卓に抱き締められて、私の鼓動は壊れる寸前で

触れるだけの優しいキスをして、ゆっくり離れた。

もう一度抱き締められて、二人の鼓動が重なった

卓の腕の中はすごく落ち着けた。

これが、私が本当に大好きな人としたキスだった。

そんな二人を誰かが見てたなんて私達は気づかなかった
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