あなたに届きますように…。上
担任になにもしないように念を押されて教室に戻る

教室に戻って3組を覗くとしーちゃんがいた

しーちゃんも私に気づいたみたいで廊下に出てきてくれた

しーちゃんに今朝の事を話す。

「今朝さー教室行ったら自分の机倒れちょってバカって掘ってあった」

「まぢ?でも掘った奴のがバカぢゃね?学校のもの傷付けるとか」

私達は笑っていた。そしてしーちゃんが口を開く

「つか早く帰ってほしいんやけど。うちのクラスくんなーや」

「たしかに、学校にもこんでいんやないん(笑)」

私達は大きな声でわざと聞こえるように話した。

3組にいる…のんに聞こえるように

予鈴のチャイムがなる。のんが私達の前を通りすぎる

「お前らうぜぇんぢゃあや」

そんな言葉を残して行くから私もしーちゃんも黙っていない

し「お前のがうざいけーね」

の「まぢうぜぇんぢゃあや。しねーや」

のんの声が廊下に響く。廊下は物音ひとつしない静かな空間…

「お前がしねーや。くそが」

想像以上に自分の声が響いた

教室に戻れば痛い視線が向けられた
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