あなたに届きますように…。上
いつもの朝、のんが教室に来て、私の机の上に

CDを置いて「手紙書くなーや」といいながら帰っていくから

私は「心配せんでも、もう書かねーよ」

って笑いながら言った。

その言い方が気に触ったらしく、のんはゴミ箱を蹴った後

教室のドアを殴って出ていった。

それから2日後くらいの昼休みに、のんが廊下から私を呼んでいた。

優里にはのんの事を話していたから少し警戒していた。

私は面倒だったけどのんが呼ぶなんて珍しいから

廊下に出ようとした。でも優里や琴が「大丈夫?」と心配していた

私は「大丈夫だよ」って言いながら廊下に出た

少しの沈黙の後、私はのんに聞いた

「なに?用があるなら、はよして」

のんはなかなか口を開かない…イライラしてくる

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