あなたに届きますように…。上
文句を言いながら歩いていてもそのうち怒りも消えて

笑い話に変わる。

美希と笑いながら話していると学校に着いた。

のんの姿はまだないし、着くのが早すぎたのか

体育館の鍵も開いていない。

少しでも風が当たらない場所を探し、靴箱に椅子が合ったから

その椅子に座っていた。

そこにのんが来て、私達の目の前で、鞄を床に投げつけた

「むかつく」って言いながら校舎の方へ消えた

その態度を見て、収まっていた怒りが爆発して

「うっせーぞ」と叫んで目の前の靴箱を思い切り蹴ってしまった。

バキッ

蹴っただけぢゃ怒りが収まらなくて、そのまま外にある

冷水機の水を飲んでいた。

“そーいえば、蹴った時なんか音した?”

なんて考えていたら美希が慌てて

「恵美!!靴箱に穴空いた!!」

“ああ、あれは穴が空いた音か”

なんて考えて、「うん、知ってる」って美希に言って

穴が空いたと言う靴箱を見に行った
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