あなたに届きますように…。上
私達は他愛ない話をしながらみんなで盛り上がっていた

美希と後輩が話している間、私はのんと話をしていた

その時、急にのんが私に言ってきた。

「万引きとか煙草やめれんでさー。煙草は隠れて吸いよる

ってか恵美も実際やめれんやろ?」

私は時間が止まったみたいに何も考えれなかった

この話をのんとすることはもう無いって思ってた。

必死に絞り出した声は、動揺していたかもしれない

「今は部活に一生懸命みたいな感じやからやめとるよー

たまにしたいとか思うけどねー体力無いと死ぬもん」

とか言いながら笑ってた。

この時、ちゃんと"もう二度としない"って言い切ることが

できていれば、のんを止めることが出来れば、本当の友達に

なってたかもしれないね。

ずっと一緒に居た、のんにはバレてたんだと思う。

私はのんには嘘もつけないし、ついてもバレる

一番敵に回したくない人だったから、喧嘩しても

自分から謝って仲直りしていた。本当は許してなくても

自分の敵にのんが居るのが嫌だっていう理由で…
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