あなたに届きますように…。上
笑顔で言ったのんが、悪魔に見えた。急に体から体温が

奪われたみたいで、息の仕方もわかんなくなるみたいだった

え「…できないょ」

の「なんで?ぅちらとやりよった時は恵美が一番上手かったよ?」

え「ッでも…」ビクッ

ノンの方を向くと笑顔だった。のんは私の扱い方をよく知ってる

作り笑いが苦手なことも頼み事を断れないことも

の「でも…なに?」

え「な、んでもなぃ」

の「ぢゃあ、できるよね?よろしく」

そのままのんは私から離れた。

え「…やるしかないぢゃん」

誰にも聞こえない。誰も聞いてくれない

自分から聞いてもらおうとしてない…

誰かに相談すればこんなことにならなかったのにね

一番の馬鹿は自分かもしれない。
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