スピン☆オフ
ゴロゴロしていただけで、あんなにも時間は早く過ぎていくものだ。
スウェット姿で、髪はネグセでグチャグチャ。
寝ぼけた顔でドアを開けると、美味しそうな匂いがしてきた。
ギュルル…
匂いでお腹が鳴っちゃった。
ボーイさんは、何も聞こえてなかったのか?
伝票にサインすると、一礼して去って行った。
部屋中にいい匂いが漂ってる。
テーブルまで待ちきれなくて、つまみ食いのように皿を持ちながらパクついた。
----1日ぶりのご飯。
胃が小さくなってるのか?
思ったより食べきれない。
頭の中では、アレコレ食べたい物があるのに…。
サラダにスープ。
魚の黒酢あんかけと点心。
杏仁豆腐とライチ紅茶の中華ランチ。
クロワッサンとベーコンポテト。
イチゴとキュウイフルーツ。
全部頼んでしまったから、量は半端じゃない。
メニューを見て、食べたいものを片っ端から頼んだ。
脳はヨダレを垂らしても、胃が追いつかなかった。
ほとんど残した状態で、バタンとベットに倒れこんだ。
この後、どうすればいいのか?