スピン☆オフ
このままの状態でいれるのも、あと何日だろう?
霧生を探し出したいのに…。
天井を見上げながら、フ~っと深いため息をついた。
「今できる事をするしかない!!」
自分に言い聞かせると、シャワーを浴びて街にいざ出発!!
今は尚吾の言ってたクラブに行くしかない。
それしか尚吾の手がかりはないんだし。
尚吾に会ってお兄ちゃんの手を何とかかいくぐって。
そして霧生を探そう。
勢いよくベッドから飛び起きると、急いで着替えてホテルを出て行った。
教えられたクラブは、繁華街の入り組んだビルだった。
ガラの悪そうな人達やエロオヤジ共が蔓延してる。
「キミかわいいね!!月10万で愛人にならない?」
知らないオヤジが後ろから肩を抱いてきた。
体に触れられるのが気持悪くて仕方ない。
軽くかわすように見せかけて
バキーン!!!
思いっ切り肋骨に蹴りを入れた。
予想以上の大きな音に自分でもビックリだ。
もしかしたら、肋骨折ったか??
少し心配はしたけど自業自得だ。
あたしに馴れ馴れしくしてくるから。