スピン☆オフ
打ち砕かれた想い
---9時を少し回った頃だった。
ガッチャ!!
玄関が開く音と共に
「お待たせ。」
店員さんが帰ってきた。
「ありがとうございました。」
鍵を渡して家を出ようとした。
「待ってよ。少し話していいかな?」
振り返ると、店員さんが悲しそうな顔でジッと見てる。
「話って?」
「…その、アルバムの事。」
「もう、いいんです。あの人の実家に今から行って、どこにいるか聞いてくればいいし。」
「どうしても、聞いて欲しいんだ。…思い出しちゃってさ。」
「思い出しちゃったって?」
「このアルバムをどうして持っているか…。何故か知らないけど、偶然見つけた君に話したいんだ。」
どうしてあたしに?
見ず知らずのあたしなの?
だけど、お兄さんの顔は真剣で。
「分った…。」
お兄さんの真剣さに『NO』とは言えなかった。
ガッチャ!!
玄関が開く音と共に
「お待たせ。」
店員さんが帰ってきた。
「ありがとうございました。」
鍵を渡して家を出ようとした。
「待ってよ。少し話していいかな?」
振り返ると、店員さんが悲しそうな顔でジッと見てる。
「話って?」
「…その、アルバムの事。」
「もう、いいんです。あの人の実家に今から行って、どこにいるか聞いてくればいいし。」
「どうしても、聞いて欲しいんだ。…思い出しちゃってさ。」
「思い出しちゃったって?」
「このアルバムをどうして持っているか…。何故か知らないけど、偶然見つけた君に話したいんだ。」
どうしてあたしに?
見ず知らずのあたしなの?
だけど、お兄さんの顔は真剣で。
「分った…。」
お兄さんの真剣さに『NO』とは言えなかった。