スピン☆オフ
「や~め~ろ~!!!!オレの彼女に手をだすなぁっぁああああああああ!!!!!」


絶叫と共に勢い良く尚吾が飛んできた。


その瞬間、パッと手を離し一歩下がったイケメン君。


「ごめん!!ごめん!!」


「オレさえまだ触れてないんだぞ!!!」


鼻息荒くイケメン君の笑顔に近づいていく。


「あのさぁ、いい加減にしてよ…。誰がいつ、あなたと付き合いました?」


尚吾の背中越しに冷たく言い放った。


「だって…この間、後輩に彼女って言われて、否定しなかったんでしょ?」


悲しそうな目をしながら、尚吾が振り返った。


「はぁ?!あれは説明メンドかったし…。って、大体、人を襲わせるなんて最低じゃん!!!!そんな人と誰が付き合えるかっての!!」



あの夜のことを思い出しただけで腹が立ってくる。


その主犯格が目の前にいるんだから。


怒りをブチまけたくなる。


「そ~れ~は~。」


猫なで声で擦り寄ってくる。


「言い訳無用!!」


冷たく一括。


「あっはははは!!!面白いね。」


急にイケメン君が笑い出した。


「ナニ笑ってんだよ!!」


尚吾の眉間に深いシワ。

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