スピン☆オフ
「オレに、かなうと思うなよ。」


なんて笑ってる。


「はぁ~なぁ~しぃ~てぇ~!!」


暴れるけど腕は解けない。


「だぁ~めぇ~。」


一層、尚吾の腕に力が入る。


「なんだ、仲良くやってんじゃん?!」


顔を上げると、ニッコリ笑いながら秀が立っている。


「違うから!!!!」


強く否定するものの、秀は笑ってる。


「あっ!!お前、紗羽ちゃんの泊まってる所に行ったって?」


パッと、尚吾の腕が解けた。


「あぁ~、行ったよ。お見舞いにね?」


あたしに笑いかけた。


さっと、秀の後ろに隠れる。


「尚吾キライ!!!!」


吐き捨てるように言い切った。


「もしかして…。何やっちゃったんだよ~!!!」


絶叫しながら、秀に抱きついた。


「ご心配なく。ショウゴンの大事な人には、何もしませんから。」


優しく、尚吾を抱きしめた。


その光景が、あまりに腐女子好み。

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