スピン☆オフ
「ねぇ、せっかく会えた記念なのにファミレス?!」


アヒルのように、口を尖らせている。


霧生の眉間がピクリと動く。


「中学生は、ファミレスで十分です!!」


2人でお互いを指差し合いながらハモった。



……パチッ。



霧生と目が会う。


「プッ!!あはははは!!!」


同時に吹き出した。


「霧生ってば、相変わらず同じ台詞なんだ。」


「よく覚えてたじゃん?!」


「当たり前だよ。初めてご飯食べに行った時も、同じこと言ってたし。」


「チワワも同じこと言ってた。」


2人で笑いが止まらなかった。


「変わってない!!」


2人でお互いを指差しながら、またハモって笑って。


「あれから、どれくらいたった?」


「もうすぐ1年経つよ…。」


伏目がちにあたしが言った。


「そんなに経つのか。チワワは、成長しなきゃダメだぞ。」


ポンと頭をなでた。


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