スピン☆オフ
1分も経たずに返信が来た。



『件名 キャ~!!!

本文 -----

(*^з^*)「☆~CHU!!!』



「いらないし…。」


1人メールを見ながら突っ込んでた。


「何がいらないんだ?」


不思議そうな顔で、霧生がソファに座ってた。


「いつの間に、お風呂から出たの?」


びっくりして、たじろぐあたし。


「いらないし…。と、同時くらい。」


そう言って、ビールを飲んだ。


…ゴクリッ。


あたしの喉が鳴る。


そ~っと、霧生の隣に近づくとビールに手を伸ばした。


「はいっ!!中学生は禁止です。」


素早くビールを手に取ると、大きく手を上にあげた。


「ずるい!!!!一口ぐらいいいじゃん?」


飛び跳ねてビールを取ろうとする。


「ダメです。成人したら好きなだけ飲んで下さい。」


一気でビールを飲み干すと、空き缶をあたしに手渡した。


「ぶ~っ!!!!!」


ベットに入ろうとする霧生の後頭部めがけて、空き缶を投げつけてやろうと缶を振り上げた。


殺気を感じたのか?



< 185 / 298 >

この作品をシェア

pagetop