スピン☆オフ
「唯にお兄ちゃんがいたとはな。」


「あの子達の話からして、相当モテたみたいだな。秀より凄いのか?」


「どうなんだろうな。そんなにイケメンなのか?」


「…。」


「唯?」


「…あっ。ごめん。なに?」


完全に上の空。


秀に呼びかけられなければ、完全に気付いていない。


「行く所があるってどこだよ?」


「別に…。顔見たし、お邪魔しちゃ悪いから。」


適当に答えておく。


「なんだ。」


尚吾が納得したかのよう。


結局3人でマックでごはん食べて帰った。


---それから2週間。


別に変わりはなかった。


あたしの頭の片隅には、不安はあったものの相変わらずの毎日だったし。


「唯。美緒ちゃんからメールきて、明日みんなでごはん食べようだって。」


ちょっと不満そうに丘芹が言ってきた。


「邪魔しちゃ悪いから、行きたくないし。」


気分はのらない。


「えぇ~!!せっかく、美緒ちゃんと会えるのに。」


完全にあたしを口実に使ってる。


丘芹の不満は、尚吾や秀も一緒な事だけ。

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