スピン☆オフ
「約束だけして、急用できて来られないとか言っておけば?」


「美緒ちゃんが、どうしても唯に会いたいらしいよ。この前も唯達が帰ってからも、唯の話で盛り上がったし。」


「あたしの話ってなに?」


急に、顔色が険しくなる。


「なんだよ。たいした話じゃないけど…。家が地元じゃ相当有名な大病院だとか。お兄ちゃんは凄い頭よくて格好よくてとか。」


「ホントに、それだけ?」


「なっ…なんだよ。そんなに怒るなよ。」


「怒ってるわけじゃないよ。ただ、変な話されたくないだけ。」


そうは言いつつ、顔は明らかに怒ってる。


「取り合えず、明日は必ず来いよ。」


「…わかった。」


渋々だけど、居所がバレる話とかをされない為にも、取り合えず行っておくか。


その程度の気持ちだけだった。








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