スピン☆オフ
「オレのマーク。」


歯形のついた、プックリと膨れ上がった痣のようなキスマーク。


「なっ!!何考えてるの?!尚吾のマークって…。」


呆れと怒りが混じってる。


いくら内股とはいえ、こんな所にキスマークだなんて。


なのに尚吾はフッと鼻で笑うと、ペロッとキスマークを舐めた。


「ひゃあっ…!!…あっ…。」


痛みから広がって行く、甘味な衝動がとめどなく押し寄せてきた。


尚吾を受け入れ、無我夢中で抱きついているはずなのに。


あたしの頭の中には、ミュウの事が離れなかった。





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