スピン☆オフ
ガチャッ。


ドアを閉めると、鍵をかけてエレベーターに向かった。


「…。」


「…。」


お互い何も話さない。


沈黙のまま、エレベーターは1階に着いた。


あたしは、スタスタと『G』へと向かった。



---ミュウに会いたくて---。



ずっと、気になって仕方なかったから。


今度会えば、何かが分る気がしたから。


尚吾は、何も言わず隣で歩いていた。


何も言わなくても、尚吾は分ってくれてる。


あたしが、何かをしたいって事だけは…。


こんなにも、尚吾と一緒にいるのが居心地がいいなんて。


少し前までは、想像もしていなかった。


『G』に着くと、フロアに案の定いた!!!


「こんにちわ。」


ニッコリ笑って、声をかけた。


「あっ!!昨日の…。」


ビックリした顔をしてる。


「うわっ!!!人形みてぇ。」


後ろから尚吾がニュウッと出てきた。


「あ……。」


うつむいて、オドオドとしてるミュウ。

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