スピン☆オフ
ミュウの家庭は、小さい頃から両親共に異性にダラシがなくて。


本当の父親に、自分の子供か怪しいと言われ続けてたの。


毎日のように母親は男が違う日々。


時には、何人も男の人がいる日もあった。


最悪な時は、その中に加わるよう命じられて逃げた事もあって。


父親は、ほとんど家には帰らず、たまに帰ってきたと思ったら、知らない女の人を連れてきて部屋に閉じこもったまま。


だけど、そんな環境のミュウを友達や周りの大人たちは、可哀想と色々力になってくれて。


それがあったから、生きてこれた。


そんな毎日に嫌気が差し、潔癖なくらい男嫌いだったはずなのに…。



----10歳の時だった。



元来発育がよくて、10歳くらいから今の体つき。


ある日、塾から帰ってくると、いつものように母の男が数人いた。


その日は高校生。


ミュウは、二階の部屋に閉じこもっていた。


部屋には、万が一に備えて、鍵が付けてあるから安心だった。


だけど、その安心は打ち破られ、万が一が起こってしまった。


母のいつもの大きな声がおさまると、家の中は静まりかえった。


しばらくすると、誰かが階段を登ってくる足音がて。


忍び足に近かったけど、数人だからか?


ミシミシとキシム音が近づいてきた。


鍵がかかっているから大丈夫と安心したのは、その一瞬だけ。



ドカンッ!!


もの凄い大きな音が聞こえた。

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