スピン☆オフ
その結果、友達を失い親にも家を追い出された。


親と同じ自分がそこにいて、それが嫌で仕方ない。


だけど、その現実から逃げたい自分。


もがいて苦しんで。


このまま生きていたくない。



…だけど死ねない。



そんな時に知り合った男の人が、ここの話をしてくれた。


家出してる子達とかがいっぱいいるからって…。


それで、『G』にいるようになった。


なんで気になってたか分った…。


このコも、あたしと同じように今でも消えない傷を抱えているからだ。


それが、なんとなく本能で分った気がする。


尚吾は、隣で唇を噛みしめながら目線を逸らしていた。


尚吾にも、このコの痛みが伝わったんだ。


「ねぇ、ここは泊まれないんでしょ?」


「はい。普通は近くのホテルかネットカフェに泊まります。」


「だったら、ここに住めば?部屋だって余ってるんだし。」


「ああ、いいんじゃね?」


ブッキラボウな言い方だけど、泣きそうなのを堪えてるのが分る。


「それに、今も手当たり次第の人とヤッてるんでしょ?辛くない??」


「う~ん…。ヤッた後が…。」


「だったら、仕事にしちゃえばいいじゃん?」


「えっ?!…仕事???」


「うん。亮太が詳しいから、今夜聞いてみるから。その方が、仕事って意識あるから、精神的には楽じゃないのかな?お金も稼げるし。」


「本当ですか?!」


「うん!!じゃあ、今夜ね。」


ニッコリ笑って返事をした。


そのまま、ミュウの引越しを3人でした。


コインロッカーに入っていた荷物を取りに行って。


荷物っていっても、大きなバックひとつだけ…。


あたしが住んでた部屋の隣の部屋に荷物を置いて、3人で近くにご飯を食べに行った。



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